ネットの海に20年以上潜り続けた私が、炎上というものについて少し話をします

昔々、同人界隈にネットが普及し始めたばかりの頃、まだ若くてネット初心者だった私は、何か気に入らないことがあるたびに、ネット上で燃やしたり燃やされたりと大忙しでした。
毎日好きなキャラの二次創作を描き、好きな描き手さんのサイトや本をすべてチェックして、原作の公式情報も追いながら、さらにネット上での戦いにも参加していました。

私の推しキャラを不憫な扱いにした同人誌を出した人を某掲示板で血祭りに上げようとしたら、その人を燃やすのにも成功したけど私も殴り返された思い出もありました。
解釈違いの作品を描く人を叩いたら、その人のファンから叩き返された思い出もありました。

普通に「地獄かな?」と言われそうですし、決して褒められた思い出ではありませんが、今の私はこれらについて「黒歴史だけど必要だった経験で、現在の私の役に立っている」と断言できます。

今振り返ると「何故そこまでしたのか?」とも思いますが、それは当然、推しキャラが大好きだったから、私の基準で「キャラを愛していない」ように見える人は許せなかったからです。
同人を引退した現在は、それほどまでに何かに必死になる感覚も忘れつつありますけど、昔の私を良くも悪くも動かしていたのは、間違いなくそういった熱すぎる想いでした。

ですが、好きなものを愛するのはともかく、嫌いなものを叩くのにそこまでのエネルギーを使うのは疲労感が半端無いと分かりましたし、譲れないものはあるとしてももっと上手く立ち回ったほうが良いのではないかと、時が経つにつれて学習していきました。

燃やさない方法を学習した人間は、火を消す方法も分かるようになりますし、わざと自在に燃やして消して、閲覧者を操る方法も習得します(実行するメリットはあまり無いですが)

最も見苦しいというか、昔の私でもそんなことはしなかったぞという感じなのは、燃えると思わずに燃えることをしてしまって、叩かれてからパニックになって、火の消し方も分からずに余計なことをしてますます燃やして、自業自得なのに被害者面をする人です。

ですがこれも、昔の私ならバカにしまくっていたでしょうが、よく考えたら確かにある程度経験が無いと対処法は分からないだろうから、お若い人なら仕方が無いのかもと、今の私は思っています。
歳を取っただけで、ここまで穏やかな考え方ができるようになった自分に驚いています。

無論、長年ネットを使っていても、炎上に関わったことなんて全然無いという人もたくさんいると思います。でも、炎上系が嫌いなことは良いことですが「人を傷付けるものは発信したくない」という言い方をする人には違和感があります。それはどう頑張っても無理な話です。

私が私の意見を言うだけで、私と反対意見の人は多かれ少なかれ傷付きます。
ネットだろうがそれ以外の方法だろうが、何かを発信する限り、それが批判や暴言ではなくても誰かが傷付く可能性はあります。誰も傷付けたくないのなら、何もしないしかありません。

でもだからと言って、全員が何もしないで黙りこくっていたら人類が滅亡したのかと思われてしまうので、発信する人も一応は必要です。自分の意見を見て傷付く人もいるだろうけど、なるべくガチギレはされない文章を考えたい(成功するとは言ってない)という姿勢がベストです。

自分が発信したいという気持ちだけで動くのではなく、全世界に発信してもセーフなものかどうかを見極められるようになりたいです。歳を取るほど、判断ミスは致命的です。
同じ失敗をしても、年寄りだと「この歳でこんなにバカなの?」と思われてしまいますので。

私の経験上、若いうちはまだやり直しが可能です。多分。きっと。

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コメント

  1. 匿名k より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
    私も他カプの人が言う「他カプが目につくだけで嫌」的な発言にショックを受けたりもしましたが、もう私がこのカプを書いてその人が絶望するのも仕方ないね。タグだけは気を付けます!と、この記事を読んで何かふっ切れました。
    年齢をとると過ちがより重大になる……本当に身に沁みます。こちらで勉強しますね……

  2. ヒロコ1号 より:

    >匿名kさん
    こんにちは。同人界隈なんて特に、自分の好きなものを発表しているだけでも、それが苦手な人は影で怒っているので、平和とは程遠い世界です。それを理解した上で好きなものを堂々と書いて、何か言われても自分の考えを持って毅然としていることが大事です。

    炎上してネットのおもちゃになっている人は、20代以下なら「まだ若いし仕方無いか」と思うのですが、私と同年代以上だと「いい歳して何やってるんだ」とガッカリします。
    ネットに慣れている人ほど、私と同じように感じるのではないかと思います。