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同人活動の思い出/作品が下手でも感想をもらえていた私の謎について考えてみた

私は23年間同人活動をしていましたが、お世辞にも絵や文章が上手いとは言えず、作品のクオリティは中の下くらい(それ以下?)という感じでした。

でもなぜか、私は現役時代、感想に飢えた経験がまったくありません。
メジャージャンルでもマイナージャンルでも、交流から離れて壁打ちをしていた時期でも、同ジャンルや同カプの人達から感想がもらえなかったことはありませんでした。

今回はその謎に迫ってみます。

◆下手でも感想をもらえた理由その1:キャラやカプの解釈が多数派と合っていた◆

どんなに技術的に上手い作品でも、解釈違いなものを褒めることは絶対にできません。
むしろ、クオリティの高い解釈違いは、苦手な人にとっては一番耐えられないと思います。

私は、カップリング自体はマイナーなものにハマっても、その中で多くの人が支持する解釈の二次創作をしていたので、少なくとも同カプ内で疎外感を感じたことはありませんでした。
これは無論、狙っていたわけではなく、自然にみんながイイと言っている解釈を自分もイイと感じていただけです。今思えば随分とつまらない無個性腐女子でした。

あと、A×BとB×Aのような逆カプ同士では、私はだいたい数が多いほうにハマっていました。
こういう要素が積み重なって、気が合う(褒めてくれる)人が多かったのだと思います。

◆下手でも感想をもらえた理由その2:感想をくれる人にもROMにも(多分)誠実だった◆

感想のやり取りも、作品以外の普段の言動も、すべて人間相手のコミュニケーションです。
作品自体は及第点なのに感想がもらえない人は、ここが抜け落ちているのです。

ただ、心にも無い媚びを売る必要はありません。擦り寄りや社交辞令とは違う、本物の誠意を根底に持ってください。交流相手や閲覧者に対して、ほんの少し気を配るだけでいいのです。

例えば、嫌なメッセージが来た時に「こんなことを言われました…つらい…」などと公表してしまったら、まともな閲覧者は作品を楽しむ気分に水を差されてドン引きです。
同人のような娯楽の場で、無駄に空気を悪くしても何の得にもなりません。

こういう人は現役時代にも結構見かけましたが、まあ普通に好感度は下がっていました。
黙って揉み消すのがベストなのに「自分は嫌なメッセージを送られるようなトラブルを抱えた人間です」と、閲覧者に発表してしまうのはいかがなものでしょうか?
作品と関係無い見苦しい話をする人に、作品の感想を送りたいと思うでしょうか?

自分の作品を見てもらいたいとか、良い反応が欲しいのなら、閲覧者がそうできるように作者が場を整えなければいけません。直接やり取りする相手だけでなく、自分をROMっている見知らぬ人達にも少しの配慮をするだけで、本当にかなり変わると思います。

また、継続して感想が欲しいのなら、感想が来た時に、送り主が「感想を送って良かった」と思えるような返信をしたほうが良いです。そうすれば、同じ人から再び感想をもらえる可能性が高くなりますし、公開コメントであれば、そのやり取りを見ている他の人が「あの作者さんは丁寧に返信してくれるから私も感想を送ろうかな」と思ってくれたりもします。

自分は相手を満足させる返信ができないのに、一方的に「感想ください」「褒めてください」と求めるだけで、肝心の作品も平凡では、まあ何というか無理じゃね?という感じです。

媚びる必要は無いけれど、誠意は必要…これを言葉で説明するのは難しいです。でも、現役時代は言えなかったことなので、今、不完全でも書き記すことができてスッキリしています。

◆下手でも感想をもらえた理由その3:レベルの低さが逆に親近感を持たれていた◆

実際、あると思います。上手すぎる大手さんなどは、逆に感想を送るのに気後れしてしまうこともありますが、私レベルだと「なんかコイツとなら気軽に語り合えそう」みたいな、自分より下手な人と仲良くするほうが安心するみたいな…あると思います!(・∀・)

というわけで、私の実体験を振り返っていろいろ考えてみましたが、いかがでしょうか?
作品は上手くないけど感想が欲しいという人は、参考にしてみても良いかと思います。

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    ヒロコさん、こんにちは。いつもブログを興味深く拝見しています。
    今回の記事は、本当にその通りだなぁと納得しながら読ませていただきました。感想欲しいと言いつつ、同じ創作者からと読み専の人とからでは返信のテンションが露骨に違ったり、(それ自体は仕方ないと思いますが、せめて表に出さない配慮は必要だと思います)ヒロコさんがおっしゃる通り見苦しい愚痴を垂れ流していたり。度重なると感想どころか、その人の作品自体読むのが嫌になってしまいます。本人は何の気なしにつぶやいていることでも、ダメージは蓄積されていきますよね。私も細々と二次で小説を書いているのですが、頂く感想に感謝しつつ見て不愉快なものは表に出さないように自分を律していきたいと思います。
    最後になってしまいましたが、ヒロコさんが支持されてきたのは多数派に属していたからや親近感をもたれやすいから、という以上に作品に魅力があったからだと思います。多数派だと逆に埋もれてしまい、目に留まらないこともあると思うので。こちらで紹介されていたサイトにお邪魔したこともあるのですが、可愛らしく見やすい作画が素敵でした。

  2. ヒロコ1号 より:

    >匿名希望さん
    こんにちは。創作者と読み専で態度を変える人は、私にはまったく理解できませんね。
    むしろ、交流で社交辞令を言う必要が無い読み専の人が、わざわざ感想をくれることのほうが有難いと思います。何の気なしに呟いた結果、印象が悪くなるということは、その人の素の人格がつまりそういうこととも考えられるので、人が寄り付かなくなっても仕方ありません。

    不快な態度の人は問題外ですが、そこまでではなくても、本人は感想が欲しいのに感想を送りにくい雰囲気を出している人もいます。そういう人は、感想不要だからクールに振る舞っているのだと私は考えていましたが、違う場合もあると知って驚きました。
    そういった空気は、みんなそれぞれ自分の望むように調整できるものだと思っていました。

    サイトも見てくださってありがとうございます。現役時代にもらった感想は内容に関するものばかりで、作画はスルーされがちでしたが、引退後に作画について言及してもらえるようになり不思議な気分です。人生、生きてみないと分かりませんし、私はとても恵まれています。

  3. いちご より:

    こんにちは。感想を〇〇さんから貰ったよツイート、一部の感想をRT、引用RTしているのを見ると嬉しい嬉しくない感想があるんだろうなと。他の方に二言返信して私には「ありがとうございます!」の一言だと複雑な気持ちになることがあります(送った言葉によると思いますが)あと感想少ないなどと書いている人は送った人の気持ちのことどう考えているのだろうと。一つ一つ丁寧に返信している方を見ると好印象です。ある方がpixivの感想は読んでいますが返信しません、ツイッターはどんな人かわかる、感想を返信するのは大変だと書いていたので送るのをやめました。難しいです、支離滅裂な文章失礼しました。

  4. ヒロコ1号 より:

    >いちごさん
    こんにちは。公開コメント以外の感想で、感想の内容や送り主の名前を表に晒すのは、個人的には有り得ないと思っています。感想をRTする人も昔から意味不明です。
    嬉しい感想が滅多に来ないから、興奮して正常な判断ができないのかなと推測しています。

    実際、本当に人気があってたくさん感想をもらっている人は、そんなことはしていない(するヒマもない)し、そもそも感想に関する話題をいちいち出さないのではないでしょうか?
    そういった部分を観察してみると、結構面白いですよ。

    あと「どんな人かわかる」のはリアルの友達だけで、ツイッターでは何も分かりません。
    感想は、相手が誰であろうと、もらった文章に対する返答をすればいいだけです。
    そういう謎の主張を表に書いてしまう人には、感想を送らなくて正解だったと思います。