同人活動の思い出/大手サークルの王者の風格や苦悩に触れた思い出

特定のジャンルやカップリングには、それぞれその中で一番売れている大手さんがいます。
メジャージャンルの大手さんは遠い存在です(イベントでも壁に配置されて私からは物理的にも離れていました)が、マイナージャンルやマイナーカプではもう少し身近な存在でした。

マイナーカプにいた時は、そのカプの最大手さんとも交流がありました。
これは人によると思いますが、少なくとも私が渡り歩いてきたジャンルやカプで出会った大手さんはみんな穏やかで、SNSなどでも余計なことを喋らずに淡々と作品を投下していました。
だから私は、大手というものは尊敬できるというイメージを持っています。

いくつかのジャンルでは個人的に仲良くなった大手さんもいて、私が相手の作品を褒めるのはもちろんのこと、相手も私の作品を褒めてくれていました(社交辞令だったかもしれませんが)
同じジャンルやカプで意気投合した相手は、通常はその萌えが続く限り気兼ねなく付き合えるはずですが、残念ながら同人界にも身分格差というものは存在します。

昔、自カプの最大手さんと仲良くなった私は、イベントでその方のスペースへ挨拶に行きました。
そしたらその方はハイテンションで喜んで、新刊をタダで私にくれたのです。
その日の私は一般参加で自分の本は無く、交換でもない一方的なプレゼントでした。

他の人達は長時間並んで買っている新刊なので、私は内心「いいのかな」と思いながらも受け取りましたが、その時スペースの奥で数人の人達がヒソヒソ話をしているのが見えました。
こいつはヤベーと思っていたら案の定、次からは大手さんは申し訳なさそうな様子で、自分から本を渡してこようとはしませんでした。私も空気を読んで普通に買いました。

いくら個人的に仲良くなっても、描き手として格差があると周囲の反応は冷たかったです。
イベント会場で大手さんに声をかけると、何となく周囲から不審者扱いされている空気を感じたものです。直接会うのが初めてで相手が私の顔を知らない場合は、本人も警戒する様子を見せます。
私の知らない所でヤベー奴に突撃されることもあるのかもしれません。

私が名乗ると、大手さんは「あー!(・∀・)」という感じでフレンドリーになりますが、周囲の売り子さんや取り巻き達は「コイツ誰?」と言わなくても顔に出ています。
やはり、同レベルの描き手同士の交流とは勝手が違いました。

それでも大手さん本人は下々の者に冷たくしたりせず、誰よりも創作意欲に満ちていました。
これも私がたまたま運が良かったのかもしれませんが、私は自分がいたジャンルの最大手さんの作風が地雷だったことは一度もありません。気に入らない人もいたかもしれないけど、一番人気の描き手さんの作品は、私にとっても変なクセが無くて素直に萌えられるものでした。

作品はいつも素晴らしく、生産ペースも早く、ジャンルの人達に優しく、問題があれば冷静に対処するのです。人気が出ないはずがないんですよね。何もせずに僻んでいる人とは大違いです。

このように、私が直接会ってきた大手さんは良い人ばかりでしたが、中には横暴だったり炎上ばかりしている痛々しい大手さんもいると思います。それでも作品が売れていれば正義という風潮はありますし、そういう人はアンチも多いけどその分ファンも多いのでしょう。

ただ女性向ジャンルでは、どんなに仲良くなってもジャンル移動すればお別れでした。
マイナージャンルでも充分売れていた大手さんが、メジャージャンルに移ったら商業デビューしたこともありました。一時だけでも萌えの共有ができたことを有難く思っています。

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コメント

  1. 匿名k より:

    こんにちは。
    大手さんは穏やか説、私も実感しています。作品も素敵で人格も(見える限りは)穏やかで交流も常識的で……これで人気が出ない訳がない!という方、いらっしゃいますよね。
    見える限りは穏やか、などと書きましたが凡人にはそれすら難しいので自分を律することが出来て尊敬に価するなぁと。
    私もtwitterアカを削除した分、余計な一面を晒さないで済むはずなので、大手は無理にしても後は自分なりに作品のレベルを上げて……と思ってます 笑

  2. ヒロコ1号 より:

    >匿名kさん
    こんにちは。ああいう人たちは大手になったから言動に気を付けているのか(有名になると何か変なことをすれば普通より激しく叩かれますし)それとも言動に気を付けているから大手になれたのか、どちらなのかは少し気になるところです。上手さだけなら他にも上手い人はいるのですが、大手になれるかはまた別のところで決まる気がします。

    これは私には当てはまりませんでしたが、SNSをやめたら創作に集中できるようになって作品のクオリティが上がったという話もありますので、匿名kさんもぜひ頑張ってください!

  3. 匿名 より:

    こちらのブログも、ブログのコメント欄もTwitterと大して変わらないように感じます。
    他エントリで「特定の作品やキャラにハマると「同じものが好きな人と語り合いたい!」という欲求が湧き起こるものです。私はもうそんなの湧き起こらないけど、普通は湧き起こる人のほうが多いと思います。」と記述されています。

    え、湧き起こらないなんてウソでしょう?
    同人活動を辞めたご自身と当時のしんどさを晒すことによって今現在辛い思いをされている人を元気付けておられるのか、傷を舐め合っておられるのかわかりませんが、コメント欄の反応があるから続けておられるのでしょう?
    自己顕示欲がお強いのははたから見ていてわかります。でないと何十年も低クオリティのまま同人誌が作り続けられるわけがない。でしょう?
    現役時代大手サークルでなかったらのならばせめて人としてお優しくあればよかったのに。

    SNS疲れなんて今の時代多かれ少なかれ誰もがしています。
    私はネット同人引退者ですが、管理人様のお姿を見て、立つ鳥跡を濁さず立ち去る者は見苦しくないよう愚痴愚痴言わず去れて良かったと思いました。
    人生をかけた趣味引退後に現役時代の愚痴やコンビニスイーツについてしか語れないなんてぞっとしますし、まだ取り返しのつきそうな時期にやめてよかったと今一度気づかせていただいたと言う点においてこちらのブログは大変有意義でありました。お礼申し上げます。

  4. ヒロコ1号 より:

    >匿名さん
    語り合いたい&反応が欲しい気持ちがまだ残っているのなら、同人活動は何があっても続けていたでしょうし、こんなブログをやっている場合ではありませんね。

    何も語らずに引退する人が圧倒的に多い中で、今現在悩んでいる人は「悩んでいるのは自分だけなのか?」と、ますますつらい思いをすることになります。
    根本的な解決にはならなくても、私の記事を読んで「自分だけではなかった」「この人よりはマシ」と気が楽になってもらえたら語る意味もあると思い、このブログを始めました。

    記事の内容的にもコメントは来なくてもいいし実際来ないだろうと思っていましたが、これは私の読み違いでした。同人時代も今も、コメントの数を私が調節することはできません。

    ツイッター関連の記事は特にコメントが多くなりがちで、返信文を考えるのに時間がかかることもあるので、今後はツイッターの話題は減らしていこうと考えています。これまでの記事でツイッターについて言いたいことはほぼ言い終わった感じなので、ちょうど良い機会です。

  5. ひひん より:

     はじめてコメントします。こんにちは。
     1900年代に一度大手サークルの売り子をしたことがあります。友人がやるはずでしたが風邪で出来なくなり急遽数日前に連絡があり、一般で入ろうとしていた私に声がかかり小躍りして引き受けました。
     接していないジャンルの所だったので本を見るのも初めて、CPのコトとか聞かれてもどの本勧めれないいのかしら、と心配していましたが、そのサークルはよくある事なのか早見表みたいのを私のために用意してくださってました。
     自分だけで午前中ウン十万円扱って、大手はすごいなあと驚きました。サークル側が、現金を扱うので社会人でお金を盗みそうにない人を助っ人に、とリクエストしたと聞いて、嬉しく思いました。自分が知らないジャンルだったからかもしれませんが嫌味も嫉みも高慢も自慢も感じられず、良い意味でのビジネスライクな雰囲気が好きでした。駄文で失礼しました。

  6. ヒロコ1号 より:

    >ひひんさん
    はじめまして。実際は大手サークルほど、本を頒布する際のマニュアルなどがしっかり作られていて、急に売り子をすることになった人も困らないようになっている気がします。
    列を早く捌かないと周囲の迷惑になりますし、忙しくて自慢話をしているヒマも無いのかもしれません。良い意味でのビジネスライクな雰囲気というのは、私もとても同感です。

    現金は大手サークルでなくても盗まれる可能性があります(私の知人もやられたことがありました)ので、小手サークルなら知り合いの売り子さんが来られなければ自分ひとりで頑張ろうと考えるところですが、売り子無しでは絶対に困る大手サークルは大変でしょうね。
    こういう所でも信頼感というのは大事なのだなあと、いまさらながら思います。