同人活動の思い出/絵はまったく上手くなりませんでしたが、感想文と返事には自信があった23年間でした

同人をやっていた頃の私は、複数の人たちから「ヒロコさんの感想は私が言ってほしいことを言ってくれる」「ヒロコさんからの感想が一番嬉しい」とよく褒められていました。

褒め言葉は社交辞令の可能性もありますが、これはおそらく本心で言ってくれてたんじゃないかなと思っています。社交辞令なら絵を褒めて「イラストが超絶美麗ですね!」くらいは言って欲しかったところですが、それはみなさん口が裂けても言ってくれませんでした。

それはともかく、作品への感想なんて、作者が普段から語っている性癖や萌えポイントの話をきちんと聞いていれば、その人が喜ぶ感想文を書くのは簡単なことです。
私の地雷でもなく楽しく読めたのなら、面白かったと伝えてあげるのは良いことだと思います。

感想文が苦手な人もいると思いますが、私はそう感じたことはまったくありません。
作者が感想不要オーラを出していない限り、気に入った作品には気軽に感想を送っていました。
本当に好きな作品への感想はもちろんのこと、ワケあって義理で感想を書かなければならなかった時でも、自分なりに迅速にイイ感じの文章を送れていたのではないかと思います。

相手のツボを押さえた感想文を考えることは、私としては同ジャンルの人に対する当然の礼儀としてやっていたのですが、嬉しい感想に飢えている人は意外と多かったようで、もしかしたら私が同人をやっていて一番人の役に立てたことはコレだったかもしれません。

また、自分に来た感想への返事も、おおむね上手く返せていたと思います。

ツイッターで疲れて交流をやめるまでは、手書きの手紙・掲示板・メール・WEB拍手・SNSと、あらゆる手段で感想を送りましたし、自分も多くの感想をもらって返事をしてきました。

ただ、ツイッターをやめた後は、相手側が気を遣って「返事不要です」と言ってくれることが多かったので、返事をする機会はガクッと減りました。この時期は私のほうも、ノリの良い返事ができる状態ではなかったので、お言葉に甘えて一方的に感想を受け取っていました。

でもそうなる前の私は、感想が来たらすぐに読んで、文章から相手が言いたいことを想像して、それに対して適切なお礼文を返す作業をスムーズにこなしていたのです。

私は絵はまったく思い通りに描けませんでしたが、メッセージで相手の心を掴んだり離したりするのは、だいたい思い通りにできていた気がします。好きな相手は全力で持ち上げましたし、交流したくない相手にはわざとズレたことを言って自然にお引き取り願っていました。

時々、悪気は無さそうなのに相手を怒らせることばかり言ってしまう人を見かけて(ツイッターにもよくいますね)気の毒だなと思うことがありますが、これも得手不得手なのでしょうね。
私の場合、煽るような文章を書く時は本当に煽っているので安心してほしいです。

私が、絵がヘタクソなのにジャンル内でわりと大事にされていた記憶があるのは、これのおかげだったのかもしれません。それで楽しく過ごせたのなら、良かったと思っています。
でもまあ、それよりも、やっぱり絵が上手くなったほうが楽しかったかもしれませんが。

今は喜ばせたい相手もいないので、私の感想文と返事のテクニックも失われていくのみです。

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コメント

  1. れな より:

    ヒロコさんはじめまして。
    このブログに出会って本当に色々救われました。
    私も同じように創作で悩んでいてSNSのいいねやPIXIVのブクマまたはランキングで一喜一憂し寝込むほど落ち込んだりしていました。

    同じようにSNSをやらないと干される誰にも見て貰えなくなる。そんな妄想に囚われて本当に哀れなネット絵師になっていました。

    私は二次創作BL⇒男性向け一次創作⇒男性向けゲーム原画などの絵を描いていましたが、いいねが欲しいあまり迷走し過激なイラストの無償提供、お絵描き配信でボイスチャット、Twitterではタピオカ片手の自撮りをあげるアイドル絵師になっていました。

    しかしタピオカ飲んでる写真にいくらいいねされても作品は売れませんでした。
    最終的には『イラストはいいから早く脱げ』と空リプされていたくらいです。

    言い方は悪いですが知らず知らずのうちに私はSNSという巨大なネット公衆便所に便で落書きを描いていたんです。そこに群がる便所虫のいいねに踊らされて…。

    イラストは背景もしっかり書いた原画より顔と胸だけのイラストのがいいねされ、さらには胸元の大きく空いた自撮りはもっと評価されました。

    SNSでは芸術が理解できる人なんて少数、便所虫に絵画を見せても理解できないのと同じ。そんな事に10年以上活動してやっと気づきました。

    そんな時にヒロコさんのブログ同人関連の記事全て読みました。
    本当に本当にどの記事も面白くて、あるあるだらけで頷きながら読みました。
    最後の方にはすこし泣いたりしました。(メンヘラですいません。)

    私は承認欲求が生み出した怪物に成り果てましたが現在はヒロコさんのお陰でSNSをすべて閉鎖し個人サイト一本で自分の好きな物を作る事に専念できています。

    本当に呪いが溶けたように快適です。恋も仕事も順調で今までが嘘みたいです。

    そして作っている漫画もゲームも売り上げは逆に伸びています。
    当たり前ですが、SNSに割く時間をすべて創作に回せる為作品のクオリティが上がったのです。

    ヒロコさんには感謝しても感謝しきれません、とにかくお礼を言いたくてコメントしました。
    本当にありがとうございました。

  2. ヒロコ1号 より:

    >れなさん
    はじめまして。SNSでいいねを押してる人って、何を思って押してるのかな?と、過去に考えたことがあります。私自身はSNSを同人活動の補助として、同ジャンルの人達と作品を評価し合うために使い始めました。同人アカウントに集まる人は全員そうだと思っていたし、それ以外の目的なんて思いつきませんでした。でも、後になってそれは違うことに気付きました。

    絵師さんのほうは作品を見てほしくてやっていると思いますが、見ている側は必ずしも「良い作品を探してきちんと評価しよう」なんて考えているわけではありません。
    絵なんてどうでもいいと思っている人たちが、絵を評価してほしい絵師さんに、絵師さんが望んでいるのとは違う思惑でいいねを付けます。その齟齬のせいで絵師さんは病みます。

    作品よりも自分に注目してほしい人なら、そういう閲覧者たちと需要と供給がかみ合っているので良いと思いますが、作品を正当に評価してほしい人はSNSを使わないほうがいいです。
    SNSに割く時間を創作に回せばクオリティが上がるというのもよく言われますが、本当にその通りだと思います。れなさんがSNSから脱却できて良かったです。

    あと余談ですが、タピオカ普通においしいのに、変な流行のせいで悪いイメージがついてしまっているのを、スイーツ好きとしてとても悲しく思っています(´・ω・`)