同人活動の思い出/過去作品を見返すのが恥ずかしい理由について今更考えてみた

作品を作っている人はよく「過去に作ったものを今見返すのは恥ずかしい」と言います。

その理由としてよく挙げられるのは「過去より今のほうが上達しているから、過去の作品は未熟に見えてしまって恥ずかしくなる」という理論です。とても納得が行く理由ではあるのですが、私が過去作品を見返すのを恥ずかしく感じる理由は、少し違っていたように思います。

だって、私の絵、過去と比べても別に上達してないので(´・ω・`)

過去と今の技術のギャップに恥ずかしくなるというのは、ちゃんと上達している人が抱く感情のはずです。絵の練習など一切せず、自分にとってラクな構図しか描いてこなかった私の場合は上達もクソもありません。でも、それなら一体何を恥ずかしいと感じていたのでしょうか?

ここで冷静に過去を振り返ってみると、私は自分のエロ無し作品なら時間が経っても見返せたのに対して、エロ有り作品は時間が経つと本気で直視できなくなっていたことを思い出します。
つまり、技術ではなくエロの有無が関係していると考えられます。

実際、私以外にも「エロは描いてる最中はテンションが上がって萌えまくってるけど、完成したあとは直視できない」と言う人は少なからずいました。私はエロはあまり描きませんでしたが、それだとエロしか描いてない人は自分の作品すべてが直視できなくなってしまうのでは?
それとも、エロ専門の人はそんなヤワなメンタルで創作はしていないのでしょうか?

あと、現役時代は過去のエロ無し作品に対して「普通に見返せる」状態でしたが、引退してからはそれも難しくなってきました。たとえば公式男女カプの健全漫画であっても「キャラ解釈が極端すぎるのでは?雰囲気が甘すぎるのでは?」などと感じるようになってしまいました。

自分が過去に描いたもので、エロも無く、絵が下手なこと以外は特に恥ずかしがる内容でもない作品に対しても「キャラ解釈が極端すぎるのでは?」という違和感を感じてしまうのです。
これに気付いた時、私はもう二次創作ができる状態ではなくなったのだと悟って寂しかったです。

非公式BLの作品だと、かなりカップリング色が薄いものでないと見返すのがキツくなりました。
自分で描いた当時は「ちょっと味気ないかな?もっとラブラブにしたほうがいいかな?」と思っていた作品も、同人引退後に見るとカップリング色が濃すぎて違和感がものすごかったです。

あと、色々あってハマったこと自体を後悔しているジャンルの作品は、もっと見返すのが恥ずかしかったです。描くのに費やした労力が無駄すぎて後悔しかありませんでした。

そんなわけで、私の場合は、技術以外の理由で恥ずかしがっていたような気がします。
この記事では現役時代と同人引退直後の心境を書きましたが、今はついに何も感じなくなってきたのでラクになりました。このラクさは精神的に良くないものかもしれませんがどうにもなりません。

現役時代は夢中になっていて気付かなかったことを、今考えるのは少しだけ楽しいです。

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コメント

  1. マロンヌ より:

    ヒロコ1号さん、こんばんは。
    私も最近、10年以上前に描いた絵を久しぶりに見てみました。上達していないので「過去の作品は未熟で恥ずかしい」というのは私もないです。むしろ昔の方がもう少し描けていたので、今が恥ずかしいくらいです。
    個人サイト時代に展示してたイラストは、絵そのものより、解説文が恥ずかしいです。イメージソングが何だとか、声優がどうとか、この絵を描いた直後にCDを入手したとか、長文で詳細に解説してあって、自分が書いた文章だけど忘れてたので、テンションの高さが恥ずかしかったです。やたら文末に「♪」とか「v」(ハートマークの代わり)が付いていてウザかったです。

    ヒロコ1号さんの場合は、絵そのものより、漫画の内容が気になったということでしょうか。私はイラスト作品が多かったので、絵の話になるのですが、今になって気付いたのは、原作絵との相性(親和性?)がすごく影響していたことです。
    私が過去に一番のびのびと描いていたジャンルは、今思うと一番自分と親和性があったのだと思いました。相性の良くないジャンルで描いた絵は、何となく痛々しいので見たくないです。すごく頑張って描いたのに、原作の良さも自分の良さも出せずに、殺し合ってる感じです。

    相性の良いジャンルに毎回ハマれればいいのですが、なかなかそうはいかないですね。私は相性の良いジャンルに出会ったことは1回きりでしたが、1回でも出会えてよかったな、とも思いました。

  2. ヒロコ1号 より:

    >マロンヌさん
    こんばんは。私も、古い絵のほうがまだ頑張って描き込んでてマシに見えることがあります。
    もともとシンプルな絵柄ではありましたが、同人引退直前に描いた漫画なんて、あまりにも背景が無さすぎたり、同じ構図をコピペしまくったりで酷いものでした。

    今の年齢になって分かりましたが、絵の出来は本人の精神状態や体力にかなり左右されます。
    病んでツイッターをやめる直前とか、体力や気力が尽きて同人をやめる直前とか、そういう時の絵には自分のヤバイ状態がモロに現れていて、上手い下手以前にホラーな感じでした。
    若い人は、ベストな絵が描けているうちにその時間を大切にしてほしいと思います。

    自分の絵柄と合っているジャンルかどうかも、確かに重要かもしれませんね。
    私の場合は、絵柄以前に技術レベルがとても低い(漫画はジャンル内でそこそこ承認欲求を満たせるほどには評価を頂いてましたが「絵が上手い」と言われたことは一度もありません)ので、どのジャンルに行っても合うも合わないも無く開き直るしかありませんでした。

    そういう意味でも、私は絵よりも内容のほうがより気になる感じです。
    エロ漫画は描き上がった直後にはもう自分で直視できなくて、そういうものだと思っていましたが、それ以外のものは同人をやめてから急速に違和感を感じるようになりました。

  3. さく より:

    ヒロコ1号さん、初めまして。
    私はイラストではなく字を書いている者ですが、エロ有りの作品は見返せないというところに共感してコメントさせて頂いております。
    現役でエロ有りのものしか書いていないのですが、ヒロコ1号さんの推測の通り、全作品直視できないような状況です。本にするにあたって、校正している時は地獄のようでした。以前ネットに上げたものも、稚拙な部分を直したいのに見返せないという状況になってしまっています。
    他のエロ専門の方はどうなのか、とても気になります…。

  4. ヒロコ1号 より:

    >さくさん
    はじめまして。エロを描く時は通常よりも気分が高揚していて、描いてる最中は本当に萌えてるのに、描き終わって見返したら地獄になってしまうのがずっと不思議でした。
    私は全年齢向がメインでエロの作品数はとても少なかったのですが、エロ専門なのに見返せないのは本当に大変ですね。小説の校正は特にツライと思います。

    実は現役時代も、これが全然平気という人には出会ったことが無いので、気にしない人が存在するのかは気になります。エロ有りしか書いてない方からのお話が聞けてよかったです。