ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち

「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」を見てきました。
開催会場と期間は以下の通りです。

2019年7月13日(土)~9月23日(月・祝) あべのハルカス美術館

見てきたあと、ちょうどFGOでもサロメちゃんが実装されたので本当に驚きました。
たいへん良いおっぱいで最終再臨イラストもエロいです。
モローが描いたサロメも、そういったイメージが強調されていてとても官能的でした。

今回はモローの多様な女性像(リアルの母親や恋人から、神話や聖書に登場する女性まで)を紹介した展覧会でしたが、メインは新約聖書に書かれている「サロメ」を描いた作品です。

新約聖書の「マタイによる福音書」によると、サロメの母親はヘロデ王の後妻なのですが、再婚に反対している洗礼者ヨハネを以前から憎んでいました。そんな折、ヘロデ王の誕生日にサロメが舞を披露し、喜んだ王はサロメに何でも好きなものを与えると約束します。そこで母親はサロメに、ヨハネの首が欲しいと頼むように言ったので、ヨハネは斬首されてしまいました。

元ネタの新約聖書では、ヨハネの首を求めたのはサロメの母親で、サロメは母親の言う通りにしただけです。ですが後世になると、人々が脚色して「サロメはヨハネに恋をしたけど相手にされなかったので、自分からヨハネの首を求めた」みたいな話になってきたのです。
のちの戯曲や絵画ではそういう風に描かれているので、ある意味壮大な風評被害かもしれません。

現代の創作のノリと特に変わらない「こっちのほうが面白いのでは」理論により、サロメのイメージはただの娘から「男を破滅させるファム・ファタル(宿命の女)」へと変化しました。
FGOのサロメもそのイメージですね。ファム・ファタル的な女性って、2次元でならわりと見かけるのですが、現実世界で直接お目にかかったことは残念ながらございません(・∀・)

チケットに印刷されている「出現」は、踊るサロメと空中に浮かぶヨハネの首が対峙する光景を描いた絵です。Wikipediaに全体の画像がありましたので引用します。

Gustave Moreau 001

現実なら大惨事だけど、2次元なら首くらいわりと取れることもあるしいいよね!
…というのが私の個人的な第一印象でしたが、真面目な解釈としては、絵の背景にいる人物たちが全然驚いていないことから、ヨハネの首はサロメにしか見えていない(いずれ貰える首がサロメにだけイメージとして見えている)のではないかとも考えられているようです。

サロメ以外にもセイレーンやクレオパトラなど、男を誘惑して破滅させる女性を題材とした絵の数々は本当に魅力的でした。これはなかなか2次元オタクに刺さるかなと思ってしまいました。
現代の2次元の美女たちも、次元を越えてオタクを破滅させます。彼女らがソシャゲやグッズで搾り取るのと同等の金額を巻き上げられる現実の女が、果たして何人いるでしょうか?

そして、そういう題材を好む一方で、モロー自身の母親や恋人は穏やかなタイプで、彼女らを描いた絵は何気ない日常のイメージでほのぼのしたものでした。この「架空とリアルの区別がついてる」感じはとても好きです。どちらも間違いなく、モローが愛した女たちなのです。

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