同人活動の思い出/「注意書き」についてのごく当たり前な話

本当に当たり前すぎて恐縮なのですが、同人作品の注意書きというのは「読者へ配慮するため」と言うよりは「作者の身を守るため」に書くものです。

きちんと注意書きをするタイプの作者は「作品は見て欲しいけど相手にとって地雷なら見ないほうがいい」という気遣いもしているかもしれませんが、それだけでなく「自分に苦情が来ないようにするため」にも注意書きが必要と理解しているのではないでしょうか?

一方、どれだけ苦情が来ても注意書きをしない作者は、注意書きをする本当の理由を理解していないように見えます。さらにこのタイプは「どういうものに注意書きが必要か分からない」という、なかなか恐ろしい感性をお持ちであることも多いです。

同人作品の注意書きはだいたい作者1人の判断で付けているので、作者と考え方が違う人から見れば過剰だったり不足だったりして、完璧にするのは確かに難しいです。

ですが、それでも「一般常識の範囲」というものはあります。
ジャンルの空気とか人として当たり前の感情とか、そういうものはあると思います。
細かい部分は仕方が無くても、普通に想像力がある人なら、多くの人が納得できる注意書きを考えることができるはずで、それができていれば苦情なんて滅多に来ないはずです。

申し訳ないのですが、注意書きの有無で何度も苦情が来るという人は、まさに多くの人と感覚がズレているのだと思います。同人以外の日常生活でも苦労していませんか?
キャラの内臓が出ているのにR18G指定を付けずに出して、苦情が来たら「私はこういうの慣れてるんだけど?」などと反論しているのは「お前が悪い」としか言えません。

どんな特殊性癖もたった一言書いておくだけで、苦情が来ても「注意書きしていただろ」で追い返せるのに、敢えて注意書き無しで出してくる猛者にはただただ驚くばかりです。

人によってはイラッとするという意見もある「何でも許せる人向け」という注意書きも、あれはあれでいいと思います。何でも許せない人は見なければいいし、見て地雷だった場合も見た人の自己責任になります。ただし作者は「何でも許せる人向け」と書くからには、閲覧数や感想がゼロでも文句を言わないで欲しいです。苦情もゼロならそれでいいですよね?

でも稀に「一般的に注意書きが必要無いとされているものが苦手」という人もいます。
現役時代の私の知人に蝶が苦手な人がいて、デフォルメ絵やシルエットでも蝶を見ると気持ち悪くなるけど、蝶って本やサイトのデザインに普通に使われるので「蝶の素材とか使わないでください!苦手な人もいるんですよ!」なんて言えばヤベー奴になってしまうのでツライと言っていました。

これは他の人には分かってもらいにくいツラさなので、こういう話を聞くと、逆カプや暴力表現など他の人にも分かりやすい地雷しかない人は幸せなのかもしれないなと思いました。

ところで詳しい注意書きと言えば、昨今のラノベのタイトルの付け方(タイトルであらすじを全部説明してくれている系)は、案外良いアイデアかもしれません。でもあれ、タイトルを読んだらもう中身は読まなくていい気がしてしまうのですが、みなさんはどうでしょうか?

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