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同人活動の思い出/同人誌の発行部数をSNSの反応数で決めることについて

同人誌を作る時、何冊刷ればいいかは、初心者だと特に悩むところです。
SNSが普及してからは、自分ではどれくらい刷ればいいか分からない人が、SNSのいいね数などで部数を決める光景も見かけるようになりました。

原稿のサンプルを上げたり、このカプで本を出しますよ的なことを呟いて、反応があった数だけ印刷するわけですが…その数字、本当に参考になりましたか?

私の本の売り上げ数はいつも、SNSのサンプルへの反応数より多かったです。
さらに、SNSをやめた後も出る部数は変わらなかったので、SNSはぶっちゃけ宣伝に役立っていなかったのでは?という疑いがありますし、SNSの反応数は参考にならないと考えています。

SNSの反応数と本の売り上げ数が一致したとしても、それは反応した人が全員本を買ったわけではなくて、SNSは見ていないけどパンフレットを見て買いに来た人や、通りすがりで気に入って買った人の割合もかなり高いと思います。SNSでは存在が見えなくても、それ以外のルートで地道に本を探している買い専の人は結構いると、私は現役の頃に実感しました。

私がSNSをやめて個人サイトに戻った後も、サイトを見てイベントに来てくれた人もいました。
また、イベント終了後に、本に書いてあるURLを見てサイトに来てくれたという人から「今まであなたのサークル知りませんでした!(以下、本の感想)」というメールが来たこともあります。
SNSの数字がすべてだと考えてはいけないと学習した出来事です。

SNSでいいねを押すだけの行為と、イベント会場まで足を運んで本を買うことは、必要な労力が全然違いますし、SNSで評価したから絶対に買わなければいけないという決まりもありません。
買いに行けないからサンプルだけでもブクマしようという人もいます。

そもそも完全な初心者ならともかく、何回も本作りやイベント参加を経験しているのに部数が分からない人がいるのは何故なのでしょうか?ジャンルやカプの人気と自分の腕前を客観的に把握できていれば、人に聞かなくても何となく分かるはずです。

私は最初からSNSの反応数で部数を決めることには懐疑的だったので、現役時代はずっと自分の勘を信じていましたし、実際あまり外したことはありませんでした。

今はネットで少し調べれば自ジャンルや自カプの規模もすぐに分かりますし、他の描き手と比べて自分がどの辺りのレベルなのかも、昔より把握しやすくなっています。
同じジャンルで何冊も本を出しているのに「どれくらい刷っていいか分からない~」なんて言っている人には「かまってちゃん乙」としか言えません。

声高に騒ぐ人が目立つから「こんなヤツばかりなのか」とイライラするけど、実際は部数なんて黙って自分で考えている人のほうが多いわけで、表に見えているものだけを気にして腹を立てるのは愚かなことだと、引退してからやっと気付きました。

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コメント

  1. 冷え性マン より:

    はじめまして。検索よりこちらのブログに辿り着きました。

    私自身は現役でサークル活動をしておりまして、記事のいたるところで「あるある…!」と共感致しました。自分だけが思っていたのではないのだなと少しホッとしてもいます。

    ブログ主様の書かれた文章があまりにもスッと入ってくる読みやすさでしたので、時間を忘れて一気に複数の記事を読み進めてしまいました。今後他の記事もじっくり読ませていただきます…!

    これからも更新楽しみにしております。

  2. ヒロコ1号 より:

    >冷え性マンさん
    はじめまして。このブログの同人関係の記事は、自分で言うのもなんですが、女性向で同人活動したことがある人ならある程度共感してくれると思って書いています。現役で活動していた時は思っていても言えなかったことを、やめたのをいいことに吐き出しまくっています。

    自分としては同人をやめることになるとは思っていなかったので、将来こんなブログを書くことになるとも予想していませんでした。不思議な縁です。
    文章は、できるだけ分かりやすく書こうと頑張っていますので、後から細かいところを書き直すこともあります。たくさん読んでいただけるなら嬉しいです。ありがとうございます。