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同人活動の思い出/同人誌の前書き・後書き・フリートークについての思い出

昨今の同人誌は、本編の作品以外は奥付に作者の連絡先(下手をしたらSNSアカウントのみ)が書いてあるだけというシンプルなものが多いのではないでしょうか。
2010年より少し前あたりから、そういう傾向になってきた記憶があります。

それより昔の同人誌では、最初の1ページと最後の1ページに長文で前書きと後書きを書いたり、それだけでは飽き足らずフリートークと称してさらに途中のページに語りを挟んだり、複数人で作っている本だとメンバー同士の対談などもありました。

そこで語ることと言えば「その本で取り扱っているジャンル・キャラ・カップリングの話」「原稿を描いていた時の裏話」「作者の近況」などですが、今の時代ならそれはネット上で語れますし、そちらのほうが反応も貰いやすいため、本のほうに書く必要が無くなってきました。
同人誌のフリートークが減ってきた主な理由は、これではないかと考えています。

私も若い頃は自分の本に長いトークを書いていましたが、ネットが普及してからはあまり書かなくなりました。本は作品を載せるためだけのもので良くなりました。

ちなみに、私が昔作った同人誌のフリートークを、今読んでみると…
死ぬほどどうでもいい内容の文章が1ページにビッシリと書いてあって、どうでもいいだけならまだしも誤字・誤用でアホさを晒して、他作家さんや他ジャンルに対する失礼な発言もあるしで、これを自分が書いたとは思いたくないレベルです。

で、具体例をあげずに「うわー黒歴史だー!」と叫んでいるだけなのもアレなので、実際に私が昔作った同人誌に書いた文章を公開して、痛々しさにツッコんでみようと思います。

これは他人の本でやると完全に悪意ある晒しですが、正真正銘、私自身が昔作った同人誌なのでご安心ください。今も現役で活動している人はこんな自傷行為はできないと思いますので、もう何を失っても怖くない私が自分で自分を殴り倒します。

まず最初は、1994年に発行した「BANANA FISH」の同人誌の後書きの一部です。

本を買った人は「BANANA FISH」に関するコメントが読みたいのであり、お前の年齢はクソどうでもいいんだよ!よくあるパターンの作品ほったらかしの自己アピールです。

高校3年生の美少女ならまだ価値ある存在だけど、私が高校3年生だったところで一体どうだというのでしょうか?とりあえず今の私よりすごいデブだったよ、高校3年生の私。
あと「ぢつは」って何?日本語大丈夫?

そして次に、上と同じ後書きのページから別の部分を抜粋します。

ゴチャゴチャと回りくどい文章ですが、ようするに「シリアスな原作でギャグ同人誌を作っちゃう私カッコイイ」アピールですね。シリアスな原作のギャグ同人誌なんて普通にたくさんあるのに、まるで自分が特別なものを作ったかのような自意識過剰っぷりです。

最後は、2000年に発行した「KOF2000」の同人誌のフリートークです。

贔屓キャラを絶賛するのはいいとしても、ウィップ好きな人にあやまれ!
しかも記憶が超いいかげんなまま二次創作を描いてんじゃねえよ!アホなの!?

もしかしたら、今の「同人誌の中に長文のトークを書かない仕様」は、こういった黒歴史を印刷物として残すことを回避するためでもあるのではないでしょうか。
もちろん、中には冷静できちんとしている人もいます。でもヒドイ人はヒドイです。
私は平均よりちょっと上くらいのヒドさだったかなと自分で思っています。

個人サイトの全盛期が終わって、昔作ったサイトの黒歴史っぷりを語る人もいますが、もっと昔に作られた同人誌のフリートークもネタの宝庫だと思います。
でも他人の本は晒せないので、自分の本を晒してくれる人がもっと増えれば面白いですね。

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コメント

  1. ヨシダ より:

    挙げられている例えひとつひとつを
    懐かしいと感じる世代のものです。

    正直もっとはっちゃけたことを
    書いていた方も多かった気がします。
    即売会会場にまだあるんですかね、
    前日晩に急遽作った配布ペーパー

    ラブレターは深夜に書いてはいけない
    良い教えです。

  2. ヒロコ1号 より:

    >ヨシダさん
    懐かしんでくださって嬉しいです。
    本を作っている最中って、ある意味正気ではない状態なので、その時に思うままにフリートークを書き綴ってしまったら、大惨事になっても仕方がないかもしれません。
    締め切りで焦っていて変なことを書いてしまうパターンもありそうです。

    私が同人をやめる直前には、個人サークルのペーパーというものはかなり減っていた記憶がありますので、今は宣伝や自分語りは主にネットで行われていると思います。
    私のペーパーも捨てずに残していたら紹介できたのになあと、変な後悔をしています。